実家の庭の隅っこにひっそりと隠れるように咲いていました。
とても小さなお花でしたが、何かとてもインパクトがあり、
他のどのお花よりもかわいらしく、けな気な感じがしました。
このお花の名前は「勿忘草」。その名のとおり、花言葉は「私を忘れないで」。
気になったので、その由来をちょっと調べてみました。
昔、恋人同士の騎士と乙女が、ドナウの川岸を散歩していた。
乙女は、川面を流れる一束の青い花をみつけ、それをほしがった。
恋人の願いをかなえようと、騎士はすぐに川に飛び込んだが、流れは思いのほか早く、
青い花に手が届いたその時、騎士は急流にのみこまれてしまう。
重いよろいで体の自由がきかない騎士は、自分が助かる見込みがないことを悟り、
最後の力を振り絞って恋人に花を投げながら「私を忘れないで!」と叫び、
流れに吸い込まれてしまった・・・・。
乙女は騎士との約束を守り、生涯その花を髪に飾り続けたという。
という伝説からこの名がついたらしいっす。切ないねぇ。