西伊豆の旅話。松崎町を散歩していた時のこと。「ねぇ、あのカラス、随分下の方に止まってない?」。
カラスにしては違和感のある場所に止まっているなぁと思っていたらリアルなフィギュアでした。
小鳥とか、かわいいフィギュアぢゃなくて、なぜにカラス??と笑い合っていたら
その横で松崎町の住民かと思われるおじいさんが一人、何か言いたそうに立っていました。
そして目が合ったとたん、ここぞとばかりに話かけてきました。「あんたたち、どこから来たんだぁ?」
「横浜から来ました」「そぉか、そぉか、この先を歩いていくと海に出るよ」。
おじいさんは街の色々なことを教えてくれました。が、ほとんど覚えていまへん。
なぜなら、おじいさんの右の鼻毛の飛び出し方がすごくて、そこに集中してしまったからです。
数本の鼻毛の束がタワシのようにボっと勢いよく飛び出てインパクト抜群。
おじいさんと別れた後、友人と同時に発した言葉が「鼻毛すごかったね」でした。笑
それから、おじいさんの言われた通りの道を歩いて海に行き、1時間後、再びおじいさんと会った道に
戻ったら、またおじいさんがいました。遠くから「海に行ってきました~!」と大きく手を振り、
おじいさんもニコニコしながら手を振り返してきました。 ああ、いいね、街の人との触れ合い。